ご自身が交通事故の加害者になったら②

前回のページでは、交通事故で加害者になってしまった場合の責任や、責任を果たすために請求できる保険といったことを記載しました。

今回のページでは、交通事故で加害者になってしまった場合に知っておくべきその他の知識について記載していきます。

 

①現場で行うべきこと

これは、交通事故でご自身が被害者になった場合も同様ですが、加害者になってしまった場合でも現場では必ずやるべきこととやってはいけないことがあります。

必ずやるべきこととは、怪我人がいれば救急への連絡を行ったり、二次被害を防ぐために安全措置をとることです。

その他、警察へ交通事故が発生したことを連絡したり、今後のやり取りをスムーズに行うため、可能であれば交通事故の相手方と連絡先等の交換を行うことも大切です。

当然ですが、運転を停止せず現場から去ってしまった場合はひき逃げとして当然罪に問われてしまいます。

 

②現場でやってはいけないこと

逆にやってはいけないこととしては、相手方と勝手に示談しないことです。

「車がこすっただけやからいくらでいいよ。」なんて話をしてその場で支払ったとしても、それが適正金額であるか判別は不可能です。被害者側であれば不当に低い金額であったり、加害者側であれば高すぎる金額を請求される恐れがあります。

示談は念書でも勿論ですが口約束であっても、双方が合意すれば成立してしまいますし、最近はドライブレコーダーの普及に伴って、言った言わないの証明が容易に出来てしまう場合もあります。

そもそも、前回のページで話したとおり、交通事故の加害者には3つの責任が発生します。

公道上での交通事故において、警察への届出は義務です。


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警察へ届け出ていないと当然罰則があります。

そのうえ、交通事故証明書といった任意保険への請求に必要な書類が作成されず、結果として任意保険が請求できなくなってしまう可能性もあります。

まれに、「仕事等の都合で今は時間がない。」と言われ、その場で警察へ届けをしていない人がいらっしゃいますが、後日でも警察へ届け出ることは可能です。きちんと警察へ届出を行い、示談等は保険会社や専門家に依頼するようにしましょう。

まれに「謝罪はあまり現場ではしない方が良いのか?」と質問を受けるケースがありますが、信号待ちの相手車に後方から追突してしまったというような明らかにご自身側にしか過失がない場合は、きちんと謝罪されるべきでしょう。逆に、どちらが過失が大きいか不透明な場合において、過度な謝罪は「現場で自分が悪いに謝罪してきたんだから、そっちが悪い。」等言われ、示談交渉の際に不利な立場に置かれてしまう場合があります。あまり過度な謝罪は行わずに、必要最低限の謝罪で留め置かれるほうが無難と言えるでしょう。

 

③必ず保険会社に連絡すること

自分の保険会社へ事故があったことを連絡しない方がいますが、連絡をしておくほうが無難です。

連絡しておくことで、保険会社が必要なことをは教えてくれますし、保険金の請求を行わない結果となれば、月々の保険料も変わりません。

また、実際に保険を使用した場合に保険料がどのくらいになるか試算も行ってくれます。

漠然と保険料が上がるのが嫌だから保険を使いたくないとせずに、どのくらい保険料があがって、どのくらいの保険金が支払われるのかきちんと比較するほうが、金銭的な負担を軽減できます。

 


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